1月23日(水)、東京都千代田区の東京国際フォーラムにて、「Think!ロウゴ」提言発表会が開催された。提言発表会は、前日の審査会で勝ち残った3チームが、10分のプレゼンテーションを行い、質疑応答を受けるという方式で行われた。審査員は、衆議院議員の河野太郎氏、衆議院議員の鈴木馨祐氏、NHK解説委員の飯野奈津子氏、厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課長の濵谷浩樹氏、上智大学法学部教授の森戸英幸氏、フィデリティ・ジャパン・ホールディングス取締役副会長蔵元康雄氏と、実際の政策提言や年金報道、実務に携わる方々が担当した。また、来賓として米国大使館より経済担当公使 ロバート・サクタ氏も駆けつけ、発表会に華を添えた。
前日と代わって、大きな舞台と大勢の審査員の前で、3つのチームは日頃味わうことのあまりない緊張感の中、最後の想いをぶつけた。第一番目の東京大学/石川チームは、巣鴨のとげぬき地蔵での実地調査を受け、高齢層が「みんなでどう使うか、どう分け合うか」を議論できる年金自治制度へのレジーム・チェンジのアイディア。第二番目の大阪大学/市場チームは、税金を社会保障制度の特に低所得者層の年金に回す「格差是正年金」の導入案。3本柱で、1)年金教育を主眼とした有効期限付き年金手帳制度、2)世帯で子供の数が多いほど、納付額が減少する年金
保険料出生数依存制度、3)生命保険会社と国がタイアップした年金生命保険弱一元化案。
結果は、最優秀賞に北海道大学/山田チーム、優秀賞に大阪大学/市場チーム、佳作に東京大学石川チームとなった。最優秀賞に見事輝いた北海道大学/山田チームは、発表会当日、河野太郎氏に提言書を提出し、2月には米国へのリタイアメント研修旅行に招待される。
(KI 080212-1)
「公的年金制度のレジームチェンジ」
国民の意見を反映させやすい年金自治制度の導入アイディア
巣鴨のとげぬき地蔵での実地調査を行った際、意外にも、楽しい高齢層、人と人との「絆」を大切している高齢層が多かったと感じた。
深刻というイメージよりも、明るい未来のイメージを受け、この幸せなロウゴのイメージを政策に実現しようとし、皆で年金の使い道を議論する年金自治制度のアイディアにしたが、河野先生から「皆の意見を反映しようと考えれば、現実的には公約数的なところだけ取ることになり、互いに幸せを妥協する政策になってしまう」との指摘を受けた。
今回参加してよかったことは、「幸せとは何か」、「個人の幸せと社会の幸せをどう両立させるか」ということを3人で語り合ったことで、大変よい経験だった。

「格差はもうたくさん~すべての人に幸せな老後を~」
税金を社会保障制度の特に低所得者層の年金に回す「格差是正年金」の導入案
最も現実的な案であり、今大きな話題の「格差」というテーマに、民主党案に近い案となっていた。
「プレゼンもオリジナリティがあるように見せ方を工夫し、案も一生懸命考えたが、知らずに民主党案とかぶってしまったことが残念だった。ただ、最も伝えたかったのは、『老後くらいは、皆、幸せに生きてほしい』ということだった。」
グループの最終メッセージは以下のとおり。「最低限の生活すら保障されない老人がいる。私たちはこれを見過ごしていいのだろうか。所得に格差はあろうとも、現役時代に流した汗に格差はない。私たちの願い...それは「全ての人に幸せな老後を」。

「年金政策提言~年金の、その先へ~」
1) 年金教育を主眼とした有効期限付き年金手帳制度
2) 世帯で子供の数が多いほど、納付額が減少する年金保険料出生数依存制度
3) 生命保険会社と国がタイアップした年金生命保険弱一元化案
「参加する前は、自分たちも『年金無関心層』であり、理科系でいつも扱うトピックでなく、0からの出発だった。このイベントをきっかけに勉強してみて、テレビで取り上げられている年金報道は一方的な内容であり、決して日本の年金制度は絶望的でなく、むしろ内容について一般の人に分かりやすく伝えていく必要があると感じた。」
「チームは三者三様で、提案についてもなかなか意見が合わず、大変だった。最終的に3案にまとめたが、優勝まで出来るとは思っておらず、本当に嬉しい。アメリカに行くのがとにかく楽しみ。」

(*敬称略、講師名はセミナー登場順)